複合機とは?コピー機・プリンターとの違いをわかりやすく解説 機能・種類・仕組み・メリットデメリット・導入方法まで初心者向け完全ガイド
目次
「複合機ってそもそも何?コピー機やプリンターとは何が違うの?」——オフィスで毎日使っている「複合機」ですが、コピー機やプリンターとの違いを正確に説明できる人は意外と少ないものです。複合機とは、コピー・プリント・スキャン・FAXの4つの機能を1台に集約した多機能機器のことで、英語ではMFP(Multi-Function Printer)と呼ばれます。本記事では、複合機の基本知識をゼロからわかりやすく解説し、コピー機やプリンターとの違い、業務用と家庭用の違い、導入方法や費用の全体像まで、初めて複合機を検討する方に必要な情報を網羅的にお伝えします。
複合機とは?基本をわかりやすく解説

複合機とは、「コピー」「プリント」「スキャン」「FAX」の4つの機能を1台にまとめた多機能印刷機器です。それぞれ単体の機器として存在していたコピー機・プリンター・スキャナー・FAX機を1台に統合したもので、英語ではMFP(Multi-Function Printer/Peripheral)と呼ばれます。
現在のオフィスで「コピー機」と呼ばれている機器のほとんどは、実際には複合機です。コピー機能しかなかった時代の名残で「コピー機」と呼ばれ続けていますが、正確には複数の機能を備えた「複合機」です。
複合機の4つの基本機能
| 機能 | できること | 仕組み |
|---|---|---|
| コピー | 紙の原稿をスキャンして同じ内容を用紙に複製する | 原稿を光学的に読み取りトナーで用紙に転写・定着 |
| プリント | PCやスマホのデータを用紙に出力する | ネットワーク経由でデータを受信しトナーで用紙に印字 |
| スキャン | 紙の原稿をデジタルデータ(PDF等)に変換する | 光学センサーで原稿を読み取りデジタルファイルとして保存・送信 |
| FAX | 電話回線を使って文書を遠隔地に送受信する | 原稿をスキャンし電話回線で画像データとして送信 |
これら4つの基本機能に加え、最新の業務用複合機にはクラウドストレージとの連携、ICカード認証印刷、AIによるスキャン文書の自動分類、スマートフォンからの印刷といった高度な機能も搭載されています。
複合機・コピー機・プリンターの違い
| 比較項目 | 複合機(MFP) | コピー機 | プリンター |
|---|---|---|---|
| 主な機能 | コピー・プリントスキャン・FAX | コピーのみ | プリントのみ |
| サイズ | 大型(床置き) | 大型(床置き) | 小型〜中型(卓上) |
| 印刷方式 | レーザー方式 | レーザー方式 | レーザー orインクジェット |
| ネットワーク接続 | 標準搭載 | なし/限定的 | モデルによる |
| 保守契約 | カウンター保守契約(修理・トナー込み) | あり | 基本なし(自己負担) |
| 現在の状況 | オフィスの主流(約9割が複合機) | 現在はほぼ販売されていない | 個人・小規模向けに流通 |
現在のオフィスで販売・導入されている機器のほとんどは「複合機」です。純粋なコピー機能しかない「コピー機」は現在ほぼ販売されておらず、オフィスで「コピー機」と呼ばれている機器は実際には複合機です。プリンターは印刷に特化した機器で、個人利用やSOHOなど小規模環境で使われています。
業務用複合機と家庭用複合機の違い
| 比較項目 | 業務用複合機 | 家庭用複合機 |
|---|---|---|
| 印刷方式 | レーザー方式(トナー使用) | インクジェット方式(液体インク) |
| 印刷速度 | 20〜50枚/分以上 | 5〜15枚/分程度 |
| 対応用紙 | A3〜A4、厚紙・封筒にも対応 | A4が中心一部A3対応もあり |
| 給紙容量 | 500〜数千枚 | 100〜250枚程度 |
| 耐久性 | 月数千〜数万枚に対応設計寿命約300万枚 | 月数百枚程度が推奨大量印刷には不向き |
| 1枚あたりのコスト | モノクロ約1〜3円 | モノクロ約3〜10円 |
| 本体価格 | 60万〜400万円(定価)リースなら月額4,000〜25,000円 | 1万〜5万円程度 |
| FAX機能 | 標準搭載(オプションの場合も) | 搭載していないモデルが多い |
| セキュリティ | ICカード認証・暗号化ログ管理など充実 | 基本的なもののみ |
月間印刷枚数が500枚を超える環境では、業務用複合機の方が1枚あたりのコストが安く、印刷速度・耐久性・セキュリティの面でも圧倒的に優れています。オフィスでの業務用途には、業務用複合機の導入が合理的です。
複合機の印刷方式|レーザーとインクジェットの違い

複合機の印刷方式には「レーザー方式」と「インクジェット方式」の2種類があります。業務用複合機の大部分はレーザー方式です。
レーザー方式
レーザー光で感光体ドラムに画像データを書き込み、トナー(粉末状のインク)を用紙に転写して熱と圧力で定着させる方式です。印刷速度が速く(毎分20〜50枚以上)、文字がにじまずシャープに印字されるため、大量の文書印刷に最適です。業務用複合機の主流であり、約9割以上がレーザー方式を採用しています。
インクジェット方式
液体インクをノズルから噴射して用紙に吹き付ける方式です。色の再現性が高く写真印刷に優れていますが、印刷速度はレーザー方式より遅く、大量印刷には不向きです。家庭用複合機やプリンターで多く採用されています。近年は業務用インクジェット複合機も登場していますが、レーザー方式が主流の状況は変わっていません。
複合機を導入するメリットとデメリット
複合機のメリット
複合機の最大のメリットは、コピー・プリント・スキャン・FAXの4機能を1台に集約できることです。それぞれの機器を個別に購入する必要がなく、設置スペース・電気代・管理の手間を大幅に削減できます。カウンター保守契約を結べばトナー代・修理費も含まれるためコスト管理が容易で、ICカード認証やHDD暗号化など高度なセキュリティ機能も備えています。さらに、最新機種はクラウド連携やAI文書分類にも対応しており、業務のDX化を支援するツールとしての役割も果たします。
複合機のデメリット
一方、複合機のデメリットは本体価格が高いことと、サイズが大きく設置場所を取ることです。ただし、リース契約であれば初期費用ゼロ・月額4,000〜25,000円で導入可能です。また、印刷枚数が極端に少ない環境(月間100枚以下)では、カウンター保守の基本料金が割高に感じられる場合があります。
複合機にかかる費用の全体像
| 費用項目 | 内容 | 相場目安 |
|---|---|---|
| リース料金 | 本体代を契約期間で分割(初期費用ゼロ) | 月額4,000〜25,000円 |
| カウンター料金(保守料金) | 印刷枚数に応じた月額保守料トナー代・修理費込み | モノクロ1〜2円/枚カラー10〜20円/枚 |
| 用紙代 | 印刷に使用する用紙の費用 | A4普通紙 約0.5〜1円/枚 |
| 電気代 | 印刷時・待機時の電力消費 | 月額約200〜500円 |
複合機の毎月のコストは「リース料金 + カウンター料金」が中心です。5年間のトータルコストでは、カウンター料金がリース料金を上回るケースも多いため、カウンター単価を適正に抑えることが重要です。
複合機の導入方法|リース・購入・レンタル・サブスク
| 比較項目 | リース | 一括購入 | レンタル | サブスク |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | なし | 数十万〜数百万円 | 設置費程度 | なし |
| 契約期間 | 3〜7年 | 制限なし | 短期〜中期 | 1年程度 |
| 対象機種 | 新品(自由に選択) | 新品・中古 | 中古中心 | 限定的(中古中心) |
| 途中解約 | 原則不可 | 自由 | 可能 | 可能(手数料あり) |
| 採用率 | 約7〜9割 | 一部の企業 | 短期利用向け | 近年増加中 |
約7〜9割の企業がリース契約を選択しています。初期費用ゼロで最新の新品複合機を導入でき、全額経費計上が可能なため、中小企業にとって最もバランスの良い導入方法です。
複合機の主要メーカー6社の特徴
| メーカー | 強み | おすすめの企業 |
|---|---|---|
| キヤノン | 世界シェアNo.1・総合力・顧客満足度3年連続1位 | バランス重視の幅広い業種 |
| リコー | 保守拠点数No.1・高品質印刷・官公庁実績豊富 | 印刷頻度が高い・サポート重視 |
| 富士フイルムBI | 印刷品質トップクラス・色再現性に定評 | デザイン・写真系・品質重視 |
| 京セラ | カウンター料金が業界最安水準・高耐久ドラム | コスト重視の中小企業 |
| シャープ | コスパと操作性のバランス・コンビニシェア約6割 | コスパ重視・IT不慣れな職場 |
| コニカミノルタ | スタイリッシュなデザイン・発色の鮮やかさ | おしゃれなオフィス・店舗 |
まとめ|複合機はオフィスの業務を支える多機能ビジネスツール
複合機とは、コピー・プリント・スキャン・FAXの4つの機能を1台に集約した多機能印刷機器です。オフィスで「コピー機」と呼ばれている機器のほとんどは、実際にはこの複合機です。最新機種はクラウド連携やAI文書分類、セキュリティ機能も搭載されており、単なる印刷機器を超えた「デジタルハブ」としてオフィスの業務効率化を支えています。
導入方法はリース・購入・レンタル・サブスクの4つがあり、約7〜9割の企業がリース契約を選択しています。自社の印刷枚数や予算、必要な機能に合った複合機を選ぶことが、コスト最適化と業務効率化の鍵です。
株式会社ライドでは、複合機の基本的なご相談から、お客様の利用状況に合わせた最適な機種選定・導入方法のご提案まで一貫してサポートしております。複合機の導入をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。