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複合機 更新日:  公開日:

複合機の消費電力はどれくらい?電気代の計算方法とTEC値・節電方法7つを解説

目次

  1. 複合機の消費電力は3種類に分けて見る
  2. 最大電力|瞬間的に1,000Wを超える
  3. 動作時平均電力|印刷を続けている間の電力
  4. 待機時電力|スリープ時は1W前後まで下がる
  5. 3つの数字が示していること
  6. カタログのどこを見れば分かるか
  7. 省エネ性能を表すTEC値の見方
  8. TEC値は概念的1週間の消費電力量
  9. 数値が低いほど省エネ性能が高い
  10. 国際エネルギースタープログラムと省エネ法
  11. 測定基準の変更で数値が変わっている点に注意
  12. TEC値が見当たらないときの確認方法
  13. 複合機の電気代を計算する方法
  14. TEC値から年間の電気代を出す計算式
  15. 実際に計算してみる
  16. 他のオフィス機器と比べてみる
  17. 台数が多いほど差は広がる
  18. オフィス全体の電力使用量の中で見る
  19. 複合機の消費電力を抑える節電方法7つ
  20. 1. スリープモード・低電力モードを設定する
  21. 2. 印刷はできるだけまとめて行う
  22. 3. 機器を複合機1台に集約する
  23. 4. ミスプリントを減らす
  24. 5. 設置場所と周囲の環境を見直す
  25. 6. 定期的なメンテナンスを行う
  26. 7. 省エネ性能の高い機種に入れ替える
  27. 節電の取り組みを社内で定着させる
  28. 節電のつもりで逆効果になる4つの行動
  29. 1. 使うたびに電源を切る
  30. 2. スリープへの移行を短くしすぎる
  31. 3. コンセントを抜く
  32. 4. 印刷そのものを過度に制限する
  33. 省エネ性能で複合機を選ぶときの確認項目
  34. カタログでTEC値を確認する
  35. スリープ時消費電力と復帰時間の両方を見る
  36. 国際エネルギースターへの適合状況
  37. 印刷枚数に対して過大なスペックを避ける
  38. 買い替えで電気代がどれだけ変わるか
  39. 省エネ性能は世代ごとに向上している
  40. 電気代だけで判断しない
  41. リース満了のタイミングと合わせる
  42. 環境への取り組みとしての位置づけ
  43. まとめ|複合機の節電は待機電力と立ち上がり回数がポイント

オフィスの電気代を見直すとき、複合機は後回しにされがちです。エアコンや照明に比べると台数が少なく、目立った存在ではないためです。

ところが複合機は、印刷している瞬間に1,000Wを超える電力を使う機器です。同時に、使っていない時間の待機電力は1W前後まで下がります。この落差の大きさが、複合機の消費電力を分かりにくくしています。

節電の余地がどこにあるのかは、3種類の消費電力とTEC値という指標を押さえれば見えてきます。数字が分かれば、設定の変更だけで下がる部分と、機種を入れ替えないと下がらない部分を切り分けられます。

この記事では、複合機の消費電力の内訳から、電気代の計算方法、効果のある節電方法、そして省エネ性能で機種を選ぶときの確認項目までを順に整理しました。

確認したいポイント結論詳細
複合機の消費電力はどれくらい?最大で1,000〜1,500W程度印刷中は1,000Wを超えるが、スリープ時は1W前後まで下がる。状態によって差が非常に大きい。
TEC値とは何を表す数字?1週間分の消費電力量国際エネルギースタープログラムの基準値。単位はkWhで、数値が低いほど省エネ性能が高い。
電気代は年間いくらかかる?おおむね1,000〜1万円程度TEC値に52週を掛け、電力量単価を掛ければ概算が出る。古い機種ほど金額は大きくなる。
効果のある節電方法は?スリープ設定とまとめ印刷使わない時間の電力を落とし、復帰の回数を減らすことが基本。機器の集約も効果が大きい。

この記事でわかること

  • 複合機の消費電力を最大電力・動作時平均電力・待機時電力の3つに分けて見る方法
  • 省エネ性能を表すTEC値の意味と、カタログの数値を比較するときの注意点
  • TEC値から月間・年間の電気代を概算する計算式と、実際の金額の目安
  • 設定の変更ですぐ効果が出る節電方法7つと、やると逆効果になる4つの行動
  • 省エネ性能で機種を選ぶときの確認項目と、買い替えを判断するタイミング
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複合機の消費電力は3種類に分けて見る

複合機の消費電力を語るとき、数字が一つに定まらないのは、機器の状態によって使う電力がまったく違うためです。カタログに複数の数値が並んでいるのはそのためです。

確認すべきは、最大電力、動作時平均電力、待機時電力の3つです。それぞれ意味が違うため、混同したまま比較すると判断を誤ります。

最大電力|瞬間的に1,000Wを超える

最大電力は、複合機が瞬間的に消費する最も大きな電力です。電源を入れたときや、スリープ状態から復帰するときに発生します。

一般的な業務用複合機では1,000Wから1,500W程度、機種によっては2,000W近くになるものもあります。これはエアコンの消費電力に近い水準です。

電力を大きく使うのは、トナーを紙に定着させるために内部を温める工程です。冷えた状態から立ち上げるほど、必要な電力は大きくなります。

ただし最大電力が発生するのは一瞬です。この数値だけを見て「複合機は電気を食う」と判断するのは正確ではありません。

動作時平均電力|印刷を続けている間の電力

動作時平均電力は、印刷やコピーを続けている間の平均的な消費電力です。立ち上がりの瞬間ほど大きくはなりませんが、稼働中は継続して電力を使います。

印刷速度が速い機種ほど、この数値は大きくなる傾向があります。ただし同じ枚数を刷るなら、速い機種のほうが稼働時間は短くて済みます

単純な数値の大小ではなく、1枚あたりにかかる電力で見たほうが実態に近くなります。

待機時電力|スリープ時は1W前後まで下がる

待機時電力は、複合機がスリープ状態やスタンバイ状態にあるときの消費電力です。近年の機種では0.5Wから3W程度という水準まで抑えられています。

現在の複合機は、一定時間使用がなければ自動的にスリープモードへ移行する設定になっています。この設定が有効になっているかどうかで、使っていない時間の電力は大きく変わります

オフィスで複合機が実際に印刷している時間は、1日のうちごくわずかです。残りの大半は待機している時間であるため、ここを抑えられるかが節電の中心になります。

3つの数字が示していること

3つの数値を並べると、複合機の電力の使い方が見えてきます。稼働している瞬間は大きく、待機している時間は小さいという、落差の大きい機器だということです。

この特徴から、節電の方向性は2つに絞られます。待機している時間の電力をできるだけ落とすことと、大きな電力を使う立ち上がりの回数を減らすことです

カタログのどこを見れば分かるか

これらの数値は、メーカーのカタログや仕様表に記載されています。「消費電力」の欄に、最大値と各モード時の数値が併記されているのが一般的です。

記載の仕方はメーカーによって異なります。「稼働時」「レディ時」「低電力モード時」「スリープモード時」といった区分で示されることもあるため、同じ区分同士を比べるよう注意してください

現在使っている機種の数値を知りたい場合は、型番でメーカーサイトの仕様表を確認するか、保守を担当している販売店に問い合わせれば分かります。

省エネ性能を表すTEC値の見方

3種類の消費電力が分かっても、機種同士を比べるには不便です。状態ごとの数値がばらばらで、どちらが省エネなのか判断できないためです。

そこで使われるのがTEC値という指標です。カタログにこの数値が記載されていれば、機種間の比較がしやすくなります。

TEC値は概念的1週間の消費電力量

TECはTypical Electricity Consumptionの略で、標準的な消費電力量を意味します。単位はkWh(キロワットアワー)です。

測定するのは、概念的1週間の消費電力量です。稼働とスリープが繰り返される5日間に、スリープ状態の2日間を加えた合計で算出されます

1日の中で、午前と午後にそれぞれ複数回の印刷を行う想定です。実際のオフィスの使い方に近い形で、スリープ時、印刷時、待機時の電力を積み上げた数字になっています。

TEC値の定義や測定方法は、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会が公開しています。

数値が低いほど省エネ性能が高い

TEC値は、低いほど消費電力量が少ないことを示します。業務用複合機であれば、機種や世代にもよりますがおおむね0.2kWhから2kWh程度の幅に収まります。

古い機種やスペックの高い機種では、6kWhを超えるものもあります。同じクラスの機種を比べたときに数値が大きく違えば、それが年間の電気代の差になって現れます

国際エネルギースタープログラムと省エネ法

TEC値は、オフィス機器の国際的な省エネ制度である国際エネルギースタープログラムの基準として使われています。世界7か国・地域で実施されており、日本も参加しています。

この制度では、省エネ性能が優れた上位25%の製品が適合するように基準が設定されています。基準を満たした製品には、国際エネルギースターのロゴ表示が認められます。

国内では、省エネ法に基づくトップランナー制度の対象機器にも複写機が含まれています。製造事業者に対してエネルギー消費効率の目標が示され、達成を促す仕組みです。制度の概要は資源エネルギー庁の省エネポータルサイトで確認できます。

こうした制度があるため、各メーカーは基準をクリアするための改良を続けてきました。結果として、複合機の省エネ性能は世代を追うごとに向上しています。

測定基準の変更で数値が変わっている点に注意

TEC値を比べるときに注意したいのが、測定の基準が途中で変更されている点です。

測定時に想定するプリント枚数は、2007年当時の使用予測をもとに定められていました。その後、実際の使用実態に合わせて見直されています。この変更により、2020年以降のTEC値は以前の4分の1程度の数値になっています

つまり、古いカタログの数値と最新機種の数値をそのまま比べると、実際以上に差が開いて見えることになります。年式の違う機種を比較する際は、どの基準で測定された値かを確認してください。

TEC値が見当たらないときの確認方法

カタログにTEC値が載っていない場合もあります。その場合は、メーカーのWebサイトにある製品仕様のページや、環境性能を紹介するページを確認してください。

国際エネルギースタープログラムに適合している製品であれば、適合製品として登録されているため、そこから数値をたどれることもあります

それでも分からなければ、販売店に型番を伝えて確認を依頼するのが早い方法です。現在使っている機種と候補の機種の両方について、同じ形式で数値を出してもらえば比較できます。

カタログの数値の見方、ご一緒に確認します
TEC値は測定基準が変わっているため、年式の違う機種をそのまま比べると判断を誤ります。ライドでは複数メーカーを扱っているため、条件を揃えたうえで省エネ性能を比較した資料をご用意できます。
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複合機の電気代を計算する方法

TEC値が分かれば、電気代の概算を出せます。実際にいくらかかっているのかを把握しておくと、節電や買い替えの判断がしやすくなります。

TEC値から年間の電気代を出す計算式

TEC値は1週間あたりの消費電力量です。年間の電気代を出すには、次のように計算します。

年間の電気代=TEC値(kWh)×52週×電力量単価(円/kWh)

電力量単価は契約している電力プランによって異なります。目安として1kWhあたり31円で計算すると、おおまかな金額がつかめます。

実際に計算してみる

TEC値が2kWhの機種であれば、年間の消費電力量は104kWhです。単価31円で計算すると、年間の電気代はおよそ3,200円になります。

TEC値が0.5kWhの省エネ機種であれば、年間26kWh、電気代はおよそ800円です。一方、TEC値が6kWhの古い機種であれば年間312kWh、およそ9,700円という計算になります

ただしTEC値は、規定された印刷枚数を前提とした数値です。実際の印刷量がそれを上回れば、電気代も計算値より大きくなります。あくまで比較のための目安として扱ってください。

他のオフィス機器と比べてみる

複合機1台あたりの年間電気代は、多くても1万円程度に収まります。エアコンや照明と比べれば、金額としては小さい部類です。

そのため、複合機の節電だけでオフィスの電気代が大きく下がることはありません。過度な期待をせず、できる範囲で無駄をなくすという位置づけで取り組むのが現実的です。

台数が多いほど差は広がる

1台あたりの差は小さくても、台数が増えれば話は変わります。フロアごとに複合機を置いている会社や、複数拠点を持つ会社では、合計の金額は無視できない水準になります。

プリンターやFAX機を別々に置いている場合も同様です。それぞれが待機電力を消費しているため、機器の台数そのものが電力の使用量に直結します

オフィス全体の電力使用量の中で見る

複合機だけを切り出して考えるより、オフィス全体の電力使用量の中でどの程度を占めているのかを把握したほうが、優先順位を決めやすくなります。

一般的なオフィスでは、空調と照明が使用量の大半を占めます。OA機器はそれに次ぐ位置づけで、複合機はその一部です。

電力会社からの請求書には、月ごとの使用量が記載されています。まず全体の数字を確認したうえで、複合機の分がどれくらいなのかを当てはめてみてください。全体像が見えれば、どこから手を付けるべきかがはっきりします。

複合機の消費電力を抑える節電方法7つ

ここからは具体的な方法を挙げます。設定の変更ですぐ効果が出るものから順に並べました。

1. スリープモード・低電力モードを設定する

最も基本的で、効果も確実な方法です。一定時間使用がなければ自動的にスリープへ移行するよう設定します。

オフィスで複合機が実際に稼働している時間は限られています。待機している時間の電力を落とせるかどうかが、年間の消費電力量を左右します

ただし、スリープからの復帰に時間がかかりすぎると業務の効率が落ちます。復帰時間と職場の使い方を見ながら、移行までの時間を調整してください。

2. 印刷はできるだけまとめて行う

複合機が最も電力を使うのは、スリープから復帰して印刷を始める瞬間です。1枚ずつ都度印刷すると、この立ち上がりが何度も発生します。

資料をある程度ためてから、まとめて印刷する習慣をつけるだけで無駄が減ります。復帰の回数を減らすという発想が、複合機の節電では効きます

3. 機器を複合機1台に集約する

コピー機、プリンター、FAX機、スキャナーを別々に置いている場合、それぞれが電力を消費しています。待機している時間も、台数分だけ積み上がります。

これらの機能を複合機1台にまとめれば、待機電力も設置スペースも減らせます。消耗品の管理や保守契約もまとまるため、電力以外の面でも負担が軽くなります。

4. ミスプリントを減らす

刷り直しは、電力、用紙、トナー、カウンター料金のすべてを二重に消費します。印刷前に設定と内容を確認するだけで防げるものがほとんどです。

印刷指示をいったん複合機に蓄積し、本人が操作したときだけ出力するオンデマンド印刷を使えば、放置される印刷物も減らせます

5. 設置場所と周囲の環境を見直す

複合機は内部を温めて動作する機器です。設置場所の温度が低いと、立ち上がりにより多くの電力を必要とします。

空調の効きにくい場所や、外気が直接当たる場所に置いていないかを確認してください。壁との距離が近すぎて放熱が妨げられている場合も、効率が落ちる要因になります。

6. 定期的なメンテナンスを行う

内部にほこりや紙粉がたまると、動作が不安定になり、余計な電力を使うことがあります。紙詰まりが増えれば、その分だけ刷り直しも発生します。

保守契約に含まれる定期メンテナンスを受けるほか、給紙部の清掃など日常的にできる範囲の手入れも効果があります

7. 省エネ性能の高い機種に入れ替える

設定や運用でできることをやり尽くしたら、残るのは機種そのものです。省エネ性能は世代を追うごとに向上しているため、古い機種を使い続けるほど差は開きます。

低融点トナーの採用や省エネ制御の改良により、スリープ時の消費電力が1W未満という機種も登場しています。5年以上前の機種を使っているなら、入れ替えを検討する価値があります

節電の取り組みを社内で定着させる

設定を変えても、運用が伴わなければ効果は続きません。まとめ印刷やミスプリントの削減は、個人の心がけに任せると徐々に元へ戻ります。

プリンタドライバの初期設定を変更する、印刷前の確認をルール化するといった形で、仕組みに落とし込んでください。仕組みで下げた分は、担当者が入れ替わっても維持されます

書類の電子化を進めれば、印刷の機会そのものが減ります。複合機のスキャン機能を使って紙をデータに変える運用に切り替えることは、電力だけでなく用紙代や保管コストの削減にもつながります。

設定の見直しだけで下がる分と、機種でしか下がらない分を切り分けます
スリープの設定変更で改善する部分と、機器そのものを替えないと変わらない部分があります。ライドでは現在の使い方をうかがったうえで、どこに手を入れるべきかを整理してお伝えしています。
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節電のつもりで逆効果になる4つの行動

よかれと思ってやったことが、かえって電力を増やしたり業務を止めたりすることがあります。避けたい行動を4つ挙げます。

1. 使うたびに電源を切る

複合機は起動時に最も大きな電力を使います。使うたびに電源を切って入れ直せば、その大きな電力を何度も発生させることになります。

利用頻度が高い職場では、電源を切るよりスリープに任せたほうが消費電力は少なくなります。切るべきなのは、長時間まったく使わない時間帯だけです。

2. スリープへの移行を短くしすぎる

移行時間を極端に短くすると、少し間が空くたびにスリープへ入り、すぐ復帰するという動作を繰り返します。

復帰のたびに大きな電力を使うため、結果として消費電力が増えることがあります。利用頻度の高い時間帯を考慮して、適切な長さに設定してください。

3. コンセントを抜く

待機電力をゼロにしようとしてコンセントを抜くのは避けてください。FAX機能を使っている場合、受信ができなくなります。

機種によっては、再び通電した際に内部の調整動作が走り、かえって電力や消耗品を消費することもあります。得られる効果に対して失うものが大きい方法です

4. 印刷そのものを過度に制限する

印刷枚数を減らせば電力も減りますが、必要な資料まで刷れない状態にすると業務が滞ります。

複合機の電気代は、年間で見ても大きな金額ではありません。業務に支障が出るほどの制限をかけてまで削る対象ではないという前提を、社内で共有しておくことが大切です

省エネ性能で複合機を選ぶときの確認項目

新しく導入する、あるいは入れ替えるときに確認したい項目を整理します。カタログや見積書で確認できるものばかりです。

カタログでTEC値を確認する

省エネ性能を比べるなら、まずTEC値です。候補になっている機種の数値を並べ、同じ印刷速度クラスの中で比較してください。

印刷速度が違う機種同士では、TEC値だけを比べても意味がありません。速度が上がれば、規定される印刷枚数も変わるためです。

スリープ時消費電力と復帰時間の両方を見る

スリープ時の消費電力が小さいほど、待機している時間の電力は抑えられます。ただし、その状態から復帰するまでの時間も併せて確認してください。

復帰に時間がかかる機種は、実際の運用でスリープ設定を緩められてしまい、想定した省エネ効果が出ないことがあります。数値と使い勝手は、セットで判断する項目です

国際エネルギースターへの適合状況

国際エネルギースタープログラムに適合している製品には、ロゴが表示されています。適合しているかどうかは、一定の省エネ水準を満たしている目安になります。

ただし、適合していれば十分というわけではありません。適合製品の中にも性能の幅があるため、最終的にはTEC値の数字で比べてください

印刷枚数に対して過大なスペックを避ける

月間の印刷枚数に対して大きすぎる機種を選ぶと、稼働していない時間の電力も、本体価格も無駄になります。

まず現在の月間印刷枚数を確認し、それに見合ったクラスの中から省エネ性能を比べるという順番で選んでください。スペックを先に決めてしまうと、比較の土俵がずれます。

逆に、印刷枚数が多いのに小さい機種を選ぶと、稼働時間が長くなり故障も増えます。過不足のないクラスを選ぶことが、電力の面でも合理的です。

印刷枚数に合ったスペックを、電力も含めてご提案します
使用量に対して大きすぎる機種は、本体価格だけでなく待機している時間の電力も無駄になります。ライドではOA機器の導入支援と通信環境の手配を扱っているため、オフィスの固定費という視点でご相談いただけます。
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買い替えで電気代がどれだけ変わるか

古い機種を使い続けるべきか、入れ替えるべきか。判断の材料になる考え方を整理します。

省エネ性能は世代ごとに向上している

各メーカーは、国際エネルギースタープログラムや省エネ法の基準を満たすため、消費電力の低減に取り組んできました。その結果、機種の世代が変わるごとに省エネ性能は改善しています。

スリープ時の消費電力、ウォームアップにかかる時間、復帰までの速度。いずれも数年単位で数値が変わっています。同じクラスの機種でも、5年前のものと現行機では差が出ます

電気代だけで判断しない

ただし、電気代の差だけで買い替えを決めるのは早計です。年間で数千円の差であれば、リース料金の差に埋もれてしまう可能性があります。

判断すべきは、リース料金、カウンター料金、電気代を合算した総額です。新しい機種はトナー効率やカウンター単価の面でも条件が変わることがあるため、まとめて比較してください。

加えて、古い機種は故障の頻度が上がり、部品の供給が終了するリスクもあります。業務が止まる時間も、見えないコストとして計算に入れる必要があります。

リース満了のタイミングと合わせる

入れ替えを検討するなら、リース契約の満了時期に合わせるのが合理的です。契約期間の途中で入れ替えようとすると、残りのリース料の扱いが問題になります。

満了の3か月から6か月前に動き始めれば、複数社から見積もりを取り、省エネ性能を含めて比較する時間を確保できます

環境への取り組みとしての位置づけ

消費電力の削減は、電気代の話にとどまりません。取引先や自治体の入札で、環境への配慮を求められる場面が増えています。

省エネ性能の高い機器を導入していることは、そうした場面で示せる具体的な取り組みの一つになります。国際エネルギースターへの適合状況は、客観的な指標として使いやすい情報です

金額としての効果が小さくても、取り組んでいる事実に意味がある領域だという見方もできます。

まとめ|複合機の節電は待機電力と立ち上がり回数がポイント

複合機の消費電力は、最大電力、動作時平均電力、待機時電力の3つに分けて見ます。印刷している瞬間は1,000Wを超える一方、スリープ時は1W前後まで下がるという落差の大きい機器です。

機種同士を比べるならTEC値を使います。1週間分の消費電力量を表す数値で、低いほど省エネ性能が高いことを示します。ただし測定基準が変更されているため、年式の違う機種を比べる際は注意が必要です。

節電の方向性は2つです。待機している時間の電力を落とすことと、大きな電力を使う立ち上がりの回数を減らすこと。スリープ設定とまとめ印刷が、その両方に効きます。

一方で、複合機の電気代は年間で見ても大きな金額ではありません。業務を止めてまで削る対象ではないという前提を持ったうえで、機種を入れ替える際にはリース料金とカウンター料金を含めた総額で比較してください。

複合機の入れ替え、電気代を含めた比較からご一緒します
電気代だけで判断するのではなく、リース料金とカウンター料金を含めた総額で比べることが大切です。株式会社ライドが、現状の把握から機種の選定、契約条件の確認までを一貫して対応します。
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