複合機が故障したら?修理の流れ・費用・保守契約の違いを解説よくある故障原因・自分でできる応急処置・修理と入れ替えの判断基準まで完全ガイド
目次
- 複合機のよくある故障と原因
- 複合機の修理依頼から完了までの流れ
- カウンター保守契約がある場合
- 保守契約がない場合(スポット修理)
- 複合機の修理費用の相場|保守契約ごとの違い
- 修理費用の内訳
- 故障内容別の修理費用目安
- 修理を依頼する前に!自分でできる5つの応急処置
- 1. 紙詰まり → 詰まった用紙をゆっくり引き抜く
- 2. 印刷のかすれ → トナーカートリッジを振る
- 3. 黒い線が入る → スキャナーガラスを拭く
- 4. 操作パネルのフリーズ → 電源を切って再起動
- 5. ネットワーク接続の不具合 → LANケーブルの抜き差し
- 修理で延命 vs 入れ替え、どちらが得?判断基準
- 複合機の故障を未然に防ぐ5つのポイント
- 1. カウンター保守契約で定期メンテナンスを受ける
- 2. 適切な設置環境を整える
- 3. 推奨用紙を使用する
- 4. 用紙を正しくセットする
- 5. 異常を感じたら早めに連絡する
- まとめ|複合機の修理コストを抑えるには保守契約が最も効果的
「複合機が急に動かなくなった」「印刷に線が入るようになった」——複合機の故障はオフィス業務に大きな影響を与えます。カウンター保守契約を結んでいれば修理費用はカウンター料金に含まれていますが、保守契約なしの場合は1回の修理で10万円以上かかることも珍しくありません。また、修理で直るのか、それとも入れ替えた方がよいのかの判断も重要です。本記事では、複合機のよくある故障と原因、修理依頼の流れ、修理費用の相場、保守契約ごとの修理対応の違い、自分でできる応急処置、修理と入れ替えの判断基準までを網羅的に解説します。
複合機のよくある故障と原因
| No. | 故障の症状 | 主な原因 | 自分でできる対応 |
|---|---|---|---|
| 1 | 紙詰まり | 給紙ローラーの摩耗用紙の湿気・しわ用紙のセットミス | 詰まった用紙をゆっくり引き抜く用紙を正しくセットし直す |
| 2 | 印刷のかすれにじみ | トナー残量不足感光体ドラムの劣化転写ベルトの汚れ | トナーを振って均一にする残量を確認 |
| 3 | 黒い線・筋が印刷物に入る | 感光体ドラムの傷スキャナーガラスの汚れ転写ベルトの損傷 | スキャナーガラスを柔らかい布で拭く |
| 4 | 異音の発生(ガリガリ・キーキー) | 内部ギアの摩耗ベアリングの劣化異物の混入 | すぐに使用を中止し修理を依頼 |
| 5 | 操作パネルのフリーズ・エラー | 制御基板の劣化ソフトウェアの不具合メモリ不足 | 電源を切り5分待って再起動 |
| 6 | トナー漏れ汚れの付着 | トナーカートリッジの不具合トナー搬送系の破損シール部材の劣化 | トナーをセットし直す改善しなければ修理依頼 |
| 7 | ネットワーク接続の不具合 | LANケーブルの断線IPアドレスの競合複合機の設定変更 | LANケーブルの抜き差し複合機の再起動 |
複合機の修理依頼から完了までの流れ
カウンター保守契約がある場合
STEP1:販売店またはメーカーのサポート窓口に電話連絡(故障の症状を伝える)
STEP2:サービスエンジニアが訪問日程を調整(当日〜翌営業日の対応が多い)
STEP3:エンジニアが訪問し、現地で故障箇所を診断・修理
STEP4:修理完了・動作確認後、通常業務に復帰
カウンター保守契約がある場合、修理費用は追加請求されません。訪問費用・部品代・技術料のすべてがカウンター料金に含まれているため、連絡するだけでエンジニアが駆けつけてくれます。故障連絡から対応完了まで、都市部であれば最短当日〜翌営業日での対応が一般的です。
保守契約がない場合(スポット修理)
STEP1:修理業者を自分で探して連絡する
STEP2:故障内容をヒアリングされ、概算見積もりを提示される
STEP3:訪問日程を調整(保守契約ユーザーが優先されるため数日かかることも)
STEP4:エンジニアが訪問し、正式な見積もりを提示
STEP5:見積もりを承認後、修理作業を実施
STEP6:修理完了後、修理費用を実費で支払い
保守契約がない場合は、修理業者の手配から費用負担まですべて自己対応です。保守契約ユーザーに比べて対応の優先度が低く、修理までに数日〜1週間かかるケースもあります。
複合機の修理費用の相場|保守契約ごとの違い
| 保守契約の種類 | 修理費用 | トナー代 | 定期メンテナンス |
|---|---|---|---|
| カウンター保守 | 無料(カウンター料金に含む) | 無料(含む) | 無料(含む) |
| スポット保守 | 1回8万〜15万円以上(部品代・出張費・技術料) | 実費 | なし |
| キットトナー保守 | トナー使用中は無料 | トナー代に含む | トナー使用中は無料 |
| 保守契約なし | 1回10万〜20万円以上(業者により大きく変動) | 実費 | なし |
修理費用の内訳
保守契約なしでスポット修理を依頼する場合の費用は、「出張費(5,000〜15,000円)」「技術料(10,000〜30,000円)」「部品代(実費)」の合計で決まります。簡単な調整やクリーニングで済む場合は2〜3万円程度で収まりますが、感光体ドラムや定着ユニットなどの高額部品の交換が必要になると10万円以上かかることもあります。
故障内容別の修理費用目安
| 故障内容 | スポット修理費用の目安 | カウンター保守の場合 |
|---|---|---|
| 紙詰まり(ローラー交換) | 2万〜5万円 | 無料 |
| 印刷のかすれ(ドラム交換) | 5万〜12万円 | 無料 |
| 黒い線(ドラム・ベルト交換) | 8万〜15万円 | 無料 |
| 定着不良(定着ユニット交換) | 10万〜20万円 | 無料 |
| 制御基板の交換 | 15万〜25万円 | 無料 |
カウンター保守契約を結んでいれば、上記のすべての修理が追加費用ゼロで対応されます。1回の高額修理だけで数年分のカウンター料金に相当する費用がかかるため、保守契約の重要性がよくわかります。
修理を依頼する前に!自分でできる5つの応急処置

1. 紙詰まり → 詰まった用紙をゆっくり引き抜く
紙詰まりは最もよくあるトラブルですが、多くの場合は自分で対処可能です。複合機の前面・背面・サイドのカバーを開け、詰まった用紙をゆっくりとまっすぐ引き抜きます。用紙を勢いよく引っ張ると内部の部品を傷つける可能性があるため、慎重に作業しましょう。取り除いた後はカバーを閉じて再起動すれば、通常は復旧します。
2. 印刷のかすれ → トナーカートリッジを振る
印刷がかすれる場合、トナー残量が少なくなっていることが原因のケースがよくあります。トナーカートリッジを取り出し、左右にゆっくり数回振ることで内部のトナーが均一に分散し、一時的に印刷品質が改善することがあります。トナーを振っても改善しない場合はトナーの交換時期です。
3. 黒い線が入る → スキャナーガラスを拭く
コピーやスキャン時に印刷物に黒い線が入る場合、原稿台のスキャナーガラスに汚れが付着していることが原因であるケースが多いです。柔らかい乾いた布またはガラスクリーナーでスキャナーガラスを丁寧に拭き取ると、改善することがあります。
4. 操作パネルのフリーズ → 電源を切って再起動
操作パネルが固まって反応しなくなった場合は、複合機の電源をオフにし、5分程度待ってから再度電源を入れてみましょう。PCの再起動と同じ要領で、一時的なソフトウェアの不具合であれば再起動で解消されることがほとんどです。
5. ネットワーク接続の不具合 → LANケーブルの抜き差し
複合機がネットワークに接続できない場合は、LANケーブルを一度抜き差しし、複合機を再起動してみましょう。IPアドレスの競合が疑われる場合は、管理画面でIPアドレスの設定を確認します。これらの対応で改善しない場合は、ネットワーク設定の問題が考えられるため、販売店に相談しましょう。
修理で延命 vs 入れ替え、どちらが得?判断基準
| 判断基準 | 修理で延命がおすすめ | 入れ替えがおすすめ |
|---|---|---|
| 故障頻度 | 年に1〜2回程度の故障 | 月に1回以上の故障が続く |
| 使用年数 | 導入から3〜4年以内 | 導入から5年以上経過 |
| リース残り期間 | 残り1年以上(満了まで修理で持たせる) | 満了が近い、または残債精算しても有利 |
| 修理費用(保守なしの場合) | 修理費が5万円以下で解決する見込み | 修理費が10万円以上かかる見込み |
| カウンター料金 | 現在の相場と同等 | 現在の相場より明らかに高い |
| 部品の保有状況 | 必要な部品がまだ入手可能 | 部品の保有期限が迫っている |
迷った場合は販売店に相談し、修理費用の見積もりと新規リースの見積もりを並べて比較するのが最も確実な方法です。特に保守契約なしで修理費用が年間10万円以上かかっている場合は、カウンター保守契約付きの新品リースに切り替えた方がトータルで安くなる可能性が高いです。
複合機の故障を未然に防ぐ5つのポイント
1. カウンター保守契約で定期メンテナンスを受ける
定期メンテナンスを受けることで、故障が大きくなる前に予防的な部品交換や調整が行われます。保守契約を結んでいる複合機は、結んでいない複合機に比べて故障頻度が明らかに低い傾向にあります。
2. 適切な設置環境を整える
温度10〜32℃・湿度15〜80%の空調が効いた清潔なオフィスに設置し、直射日光やほこりを避けましょう。
3. 推奨用紙を使用する
安価な再生紙やしわのある用紙は紙粉が多く、紙詰まりやローラー汚れの原因になります。メーカー推奨の用紙を使うことで故障リスクを下げられます。
4. 用紙を正しくセットする
用紙をよくさばいてからトレイにセットし、ガイドを用紙のサイズに合わせましょう。斜めにセットしたり、上限を超えた量をセットしたりすると紙詰まりの原因になります。
5. 異常を感じたら早めに連絡する
小さな異音やたまに発生する紙詰まりを放置すると、症状が悪化して大きな故障につながることがあります。少しでも異常を感じたら、早めに販売店やメーカーのサポートに連絡しましょう。
まとめ|複合機の修理コストを抑えるには保守契約が最も効果的
複合機の修理費用は、カウンター保守契約を結んでいれば追加費用ゼロで対応してもらえますが、保守なしのスポット修理では1回8万〜20万円以上かかることもあります。1回の高額修理だけで数年分のカウンター料金に相当する費用がかかるため、保守契約は「複合機の保険」として非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。
まずは自分でできる応急処置を試し、改善しない場合は保守契約の窓口に連絡しましょう。故障が頻発するようになったら、修理で延命するよりも新しい機種への入れ替えを検討するタイミングです。
株式会社ライドでは、複合機の修理サポートはもちろん、修理と入れ替えのコスト比較シミュレーション、最適な保守契約のご提案まで一貫して対応しております。複合機の故障でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。